2013年5月12日日曜日

猛暑を乗り切る韓国料理&韓国語!以熱治熱!이열치열!



韓国語/季節の韓国語

猛暑を乗り切る韓国料理&韓国語!

韓国の夏も暑い! 韓国の人々はどんなものを食べて暑い夏を乗り切るのでしょうか。ポイントとなる韓国語と共に、夏にオススメの韓国料理をご紹介します。
執筆者:幡野 泉
更新日:2006年08月01日
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ヨロブン、アンニョンハセヨ(みなさん、こんにちは)! 暑い夏がやってきました。皆さんが夏に食べるものは何ですか? さっぱりと冷やし中華、そうめん……。それも良いですが、韓国式に熱い料理をたべて、暑い夏を乗り切りませんか? 今日は韓国の激辛料理、アツアツ料理にまつわる韓国語を勉強してみましょう!

韓国では暑い夏こそ、熱い料理!

 kochu
発汗作用のあるとうがらし
  • 이열치열(イヨルチヨル)

  • これは韓国語の四字熟語。「以熱治熱」と書きます。その意味は、「熱を以(もっ)て、熱を治す」。そう、暑さから来る食欲不振やけだるさを、熱い料理を食べることで治そうではないか、という意味です。

    私が韓国に留学をしていた年の夏の盛りの頃、韓国人の友人から美味しい「チャンポン(짬뽕)」のお店があるので食べに行こうと誘われました。韓国の「チャンポン」とは、魚介類がたくさん入った、辛みスープのラーメンのこと。ううっ……、このうだるような暑さの中で、激辛ラーメン?! しかし、誘われるままラーメン店に。

    チャンポンが名物と言われているお店なので、当然のように皆でチャンポンを注文し、一斉にズズーッと辛くて熱~いスープと麺を、胃に流し込みました。もう汗はだくだく、鼻水は出てくるし……。ヒーヒー、フーフー言いながら食べる私に友人は、「이열치열이야(イヨルチヨリヤ/以熱治熱だよ)」とニヤリ。辛くて熱い料理に慣れている友人は、あっという間にチャンポンをたいらげてしまいました。

    真っ赤な顔をしてラーメン店を後にすると、「フーッ」とため息が。なんだか頭がクリアになったような爽快な気持ちになりました。皆さんも暑い夏に辛い韓国料理を食べに行き、「이열치열이야(イヨルチヨリヤ/以熱治熱だよ)」、「이열치열이라고 하잖아요(イヨルチヨリラゴ ハジャナヨ/以熱治熱って言うじゃないですか)」と言いながら、ヒーヒー、フーフー韓国料理を食してみましょう! この一言を知っていれば、「韓国通!」と言われること間違いありません。

    チゲ、タン(湯)、スープを食す

     chige
    汗をダラダラ流しながら食べるチゲ
  • 찌개(チゲ), 탕(タン), 국(クッ)

  • 家庭料理の定番、ぐつぐつ煮込んだキムチチゲ(김치찌개)、栄養満点の参鶏湯(サムゲタン/삼계)、産後に良いと言われているワカメスープ(ミヨックッ/미역)……。これらはすべて韓国のアツアツ汁物料理です。暑い夏こそ、こんな韓国料理はいかがでしょう。

    「찌개(チゲ)」はキムチや野菜、肉、魚介類、豆腐などをコチュジャンやテンジャンで煮込んだ鍋料理のこと。大鍋で作り、大人数で食すときもあれば、一人前の鍋で食す場合もあります。キムチチゲ、テンジャン(韓国味噌)チゲ、スンドゥブ(純豆腐)チゲが代表格です。そして、「탕(タン)」は、サムゲタン(参鶏湯)、カルビタン(カルビ湯)、へムルタン(海物湯)など、その食材ならではの独特のだしを取り出す、栄養満点のスープ料理です。それはもう、滋養強壮に最適です! また、「국(クッ)」は、主に鶏がらスープで作るスープ料理。先ほどのワカメスープ、棒状の餅をスライスしてスープの中に入れるトックッ(떡국/餅スープ)、餃子の入ったマンドゥクッ(만두국/餃子スープ)などが美味しくてオススメです!

    これらの料理は日本の韓国料理屋さんでも美味しいものが食べられます。暑い夏こそホットな韓国のスープ料理、鍋料理で力を付けてくださいね。

    次ページは、日本の土用の日にあたる、韓国の伏日(ポンナル)について見てみましょう。日本では鰻を食べますが、韓国では何を食べるのでしょうか。

    日本の土用、韓国の伏日

     samgetan
    韓国の夏は参鶏湯(サムゲタン)を食します
  • 복날(ポンナル/伏日)

  • 日本に土用の日があり、鰻を食べるように、韓国にも「복날(ポンナル/伏日)」という日があり、参鶏湯(サムゲタン)などの料理を食べます。伏日は、「초복(チョボッ/初伏)」、「중복(チュンボッ/中伏)」、「말복(マルボッ/末伏)」と3日あり、まとめて「삼복(サムボッ/三伏)」ともいいます。この期間が、年間を通じて最も暑い時期と言われています。

    韓国に留学をしていた頃、お世話になっていた下宿で、料理上手のアジュンマ(おばさん。下宿の世話人のおばさんをこう呼びます)が、伏日に参鶏湯を作ってくれたことがありました。参鶏湯は材料費も高く、とても手が掛かるので、下宿の食事で出てくるなんてことはそうありません。留学生の私たちに韓国の文化を知ってほしい、そして美味しい参鶏湯で暑い夏を乗り切ってほしいというアジュンマの心に感激しました。

    2006年の伏日は、7月20日、7月30日、8月9日。韓国の参鶏湯の有名店、人気店では、並ぶことが嫌いな韓国人でさえ行列を作っていますよ。「이열치열(以熱治熱)」! この夏、韓国旅行に行かれる方は、韓国式にアツアツで栄養満点の参鶏湯を食して暑い夏を乗り切ってみてはいかがでしょう。

    【関連リンク】

  • 覚えておきたい旅行会話~レストラン・食堂編(All About 韓国語)


  • 本場で食べる韓国料理のグルメ情報(All About 韓国)


  • 韓国料理一覧


  • 韓国料理大図鑑
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